「余命」をどうとらえるか?
こんにちは。
横浜サトウクリニック
院長の佐藤忍です。
ガンになると「余命半年」とか「余命1年」と宣告されることがあります。
が、この余命の判断はどのような基準で行われているのか、気になっている人も多いと 思います。
今日はそのお話。
一般的に余命というのは、「何も治療をしなければ、あとこれくらいしか生きられない」 と思われがちですが、じつは違います。
正しくは、「この治療をしても、生きられる期間はあとこれくらい」ということなのです。
そして、その期間の判断は、医師の経験によります。
つまり、「治療しなければ」ではなく、「治療をしても、この状態のガンであれば、過去にだいたいこれくらいで亡くなる人が多かったので、余命はこれくらい」という判断になるわけです。
本来、医師というのは、これだけしか生きられないという人を少しでも長く生かすことが仕事なので、余命をピタリと当てるのはどうかと思うところですが、
いずれにしても、「抗ガン剤治療をしなかったらどのくらい生きられるのか?」というデータは、医師にはないのです。
なぜなら、病院の医師たちは、治療を受けないという人をほとんど見たことがないからです。
じつは、当クリニックの患者さんの中には、病院で余命1年と言われたのに、1年以上生きている人はたくさんいるのです。
が、多くの場合、病院の医師たちはこういう事実を知らないのです。
なので、「余命半年」とか「余命1 年」と言われても、あきらめることはないのです。
ちなみに、当クリニックで行っているガンの治療法は免疫療法。
患者さんの免疫力を高めることで、体内にできたガン細胞を死滅させる治療法です。
免疫療法のお話はブログでも詳しくお伝えしていきますが、
次回は、誤解の多い「ガン検診」についてお話しします。