こんにちは。

横浜サトウクリニック

院長の佐藤忍です。

ガンの治療法の開発に情熱を注いだ父は、自宅をガンの研究所に変えてしまった

という話の続きです。

彼の研究に重要な存在は、「マウス」

実験用のマウスでした!

父は実験用マウスを輸入し、繁殖飼育させながらガンの研究を始めたのです。

家族の私たちも、学校から帰ると母と一緒にマウスの世話をして、父の研究を手伝っていました。

このマウスの話になると今でも思い出すのが、マウスの待遇のこと。

マウスはときに、私たち家族よりも格が上だったんですね(笑)

どういうことかというと、

当時は真夏の暑い日でも、私たちの部屋にはエアコンはなく、扇風機。

でも、マウスのいる建物にはエアコンが完備されていたのです。

いまでこそ、研究のためにはマウスの室内温度を一定に保つ必要があるとわかりますが、当時は、「なぜ僕たちは扇風機で、あのちっちゃなマウスにはエアコンなんだ?」と思っていました。

父はとても感情豊かな人でした。

ある時は「治療法が効いてこの患者さんは良くなった!」と 言っては嬉し泣きをし、またある時は「今回の治療は難しかった」 と悔し泣き。

免疫監視療法が確立するまでは、一喜一憂の研究の日々でした。

そして、父は1970年に独自の「免疫監視療法」を確立し、1980年には免疫力を高める生理活性物質、BRPを発見し、注射による治療法を世に出したのです。

そんな姿を間近で見て育った私は、「大きくなったら医者になって、もっと父の手助けをしたい」

と思うようになりました。