<< 肺がん治療体験談 >> 患者と家族が語る まずは自己紹介から 司会: 皆さんこんにちは。座談会にご参加いただきありがとうございます。一英会の会報も計画どおり発行され、 会員の皆様から大変な好評をいただいております。 編集委員会としましては何か新しい企画をということになり、今回から「佐藤免疫療法による臓器別がん治療体験談」 を継続的に収録し同じがんと闘っている方々の励みになればと、第一回は男性の死亡率第一位という「肺がん」の 特集を取り上げみました。 お集まりいただいた皆様からご自身の体験やご感想をご自由にご発言いただきお聞かせ願えればありがたいと思います。 最初に自己紹介をお願いします。 どこからおいでになり、どういうがんと闘っておられるかとか、石川さんから順にお願いします。 石川夫人: 沼津市から来ました石川です。一昨年の8月ごろ主人に軽い腹痛があったのにそのままにしておりました。 12月になって風邪を引き近くの病院でレントゲンを撮ったんですが「骨の異常ではないか」という所見で 市立病院の整形を紹介され「痛みは首からきているのではないか」ということで一ヶ月位首を引っ張るなどの 治療をしました。--笑い-- ある日、突然、息ができないほど苦しくなったことがあり、そのことを病院で話したところ、今度は内科を紹介されました。 先生には「もしがんだったら告知して欲しい」と話していたものですから、先生から告知があり、主人と二人で一緒に聞きました。 佐藤: 私も先生かに直接告知していただきました。そのときの自覚症状もそんなになかったし、ショックもあまり受けなかったんですが、 家族がえらい衝撃を受け、図書館へ行ったり本屋にを走り回ったり、テレビで情報を聞いたりして、 本人以上に心配してくれました。サトウクリニックを紹介されて4年が経ちます。細かい所は後ほど 丹: 東京の清瀬市から来ました。私が佐藤療法を受けたのは平成4年の10月です。そのときは町田に住んでいました。 ある日突然、血を吐いて「これはただごとではないんじゃあないか」と思って大塚の癌研に行ったら呼吸器の 先生がいなくて、すぐ近くの都立病院に行って検査したのですが、翌日には、いきなり「肺がん」だと言われました。 武藤: 私は東京の墨田区に住んでおります。年ですから毎年一回、聖路加国際病院の人間ドックに入っています。 79才まで非常に健康で異常はなかったのですが、一昨年の人間ドックで、胸のレントゲンを撮ったところ 「ちょっとおかしいぞ」と言うことで、外科の先生に紹介していただき、そこでCTを撮りましたら、素人にも 判る真っ白いものがはっきり写っており、これは「肺がん」だと言われました。 「このがんは初期がんだからすぐに手術すれば治るから」というように優しく言ってくれるかと思っていましたら 言ってくはくれませんでした・。--笑い-- 私も、これまであちらこちらを手術していますが、肺の手術となると何か恐ろしいような気持ちになり、 この年になって手術して治るならいいが、治らないなら痛い思いをしたくないと思い 「はい、はい」と達観したような返事をして帰りました。 産経新聞で後藤先生の記事を読み、サトウクリニックを知ったのです。 手術をしないで治療することになったのですが、このことを熱心に勉強してくれたのは家内でした。 山崎: 私は横浜の泉区に住んでおります。一昨年の7月に老人検診でレントゲンを撮りましたら 「何か影がある」といわれ、CTを撮ったり、気管支内視鏡の検査を受けたのですが、がん細胞はでなかったのです。 先生は「それにしてもちょっと心配だから」とういうことで、二俣川の県立がんセンターを紹介してくれました。 そこの先生は写真を見るなり、いきなり「肺がん」ですと言ったのです。入院をしていろいろ調べてみましょうということになり、 あらゆる検査を受けたのですが、がん細胞は検出されませんでした。 しかし影があるのは明らかなので「もし取れるものなら取ってください」とお願いし、手術することに決まり 胸腔鏡で中を覗いたら左肺の上葉部と下葉部も腺がんが見つかったのです。結局、放射線も駄目だし。抗がん剤もだめ 手術は左肺を全部取ることになるし、これもできません。「寿命ですね」「あと半年か二年です。」と言われ、一昨年 の10月に退院しました。 司会: そう言われてから今どれ位になるのですか。 山崎: まだ一年ちょっと位ですね。「ともかく手の打ちようがないから、自然死を待つしかない」ということで、長くて二年だと 言われてるものですから。 こちらの治療法は、週刊朝日で知りました。免疫療法のことは全然知らなかったものですから、がんセンターの呼吸科の 先生にご存知かと聞いたら「人間はネズミさんではありません」と一蹴されたんですよ--笑い-- がんセンターでは治らないと言うからこちらにお世話になったわけです <<がんの死亡率はなぜ高いのか>> 司会: 後藤先生、なぜがんの死亡率はが心臓病や脳溢血を上回って第一位になったんですか。がん患者が増えたのか、他の病気で 死ぬ人が減ったのか、そのへんはどうなのですか。 後藤Dr: がんの死亡率が一位になった原因にはいろいろな見方があります。 たとえば、高齢化になってお年寄りに多い病気はがんだから相対的に死亡率が高くなって当然というように、いろいろな 理由もつけられます。 一言でいって正しいと思うのは、他の病気に対する治療法が進歩したなかで、がんの治療法が取り残され、さほど進歩しなかった 言うことです。したがって、他の病気ででなくなる方が減って、がんで亡くなる方が増えたということだと思います。 司会: 胃がんと子宮ガンが減ってきてるというのは早期発見が可能だということですか。 後藤Dr: 胃がんは団体検診が貢献して死亡率が減ったというこもあると思います。 但し、肺がん、大腸がん、乳がんが増えているというのは、もともと欧米では胃がんに比べて肺がんが多かった。日本ではどういう わけか欧米の五倍以上の死亡率だったわけです。 これはライフスタイルのような要因が大きく関係していると思います。 子宮ガンは欧米でも日本でも減ってきています。これは衛生状態が非常によくなってきたというこだと思います。 臓器別にがんが増えてどのがんが減ったとかというようなことはライフスタイルの変化、集団検診の普及、衛生状態の改善など、 いろいろな要素が入っていますからなかなか複雑になりますね。 司会: 第一回目は肺がん特集ということで、肺がんと闘ってる方々にお集まり頂きましたが、 一口に肺がんと言ってもいろいろあるんでしょうね。 後藤Dr: 肺がんは大きく分けて小細胞性肺がんと非細胞性肺がんに分けるんですが、実際は小細胞性肺がん 扁平上皮がん、腺がんの三つに分けるのが妥当でしょう。 それぞれ厄介な病気ですが、小細胞性肺がんは非常に経過の進み方が速いですが、抗がん剤や 放射線治療法も案外効くんです。 このがんは足が速い代わりに治療効果も高くなっております。 一番日本人に多いのは腺がん、次に扁平上皮がん、扁平上皮がんには放射線が効く場合もあるが、 腺がんには放射線も抗がん剤も残念ながら有効な治療法にはならないのです。 <<佐藤免疫療法を受けた動機は>> 司会: 佐藤療法との出会いは。 石川夫人: 娘が看護学校に行っているものですから、その子の知り合いから紹介を受けました。 家族皆でお父さんのことをいろいろ話し合った結果、本人も承知してくれましたので 横浜サトウクリニックに電話を入れたのです。 運よく一週間位で予約が取れたので市立病院の主治医の先生に紹介状とレントゲン写真を お願いしました。書いてくれるかどうかちょっと心配もありましたが、先生も婦長さんもよく してくれました。 受診後ファイルを返しにいったときも看護婦さんから「高かったでしょ」と言われ、サトウクリニック のことはちゃんと知ってるんですね。 |