「このごろ思うこと」I.Nさん(石川県)
2012.10.11
「このごろ思うこと」I.Nさん(石川県)
私の母は九十八歳で亡くなりました。長寿社会の手本のように、これという病気もせず百歳近くまで生きた人はそうそういないでしょう。
母は戦争で夫を亡くし、子供を抱えて苦しい戦後をよく生き抜いてきたと思います。
そんな母を身近かに見ながら私は命の大切さを、がんの病気をしたことで知らされました。
科学が発達し不治の病が次々と克服されていく中でも、がんの特異性を思わずにはいられません。
最近、親類の方や知人に、がんが見つかり、あっけなく亡くなられることが多く、今更ながらこの病気の運命的なことを感じています。親類の方は、胃がんを治療中でした。懸命にがんばっていらっしやいましたが、病状が悪化し、サトウクリニックの免疫療法を始められた時には、すでに手遅れで進行も早く亡くなられました。
私は何とか生き抜いて欲しい、良い方向になられると思っていましたので、とてもショックでした。
私も免疫療法を受けて長くなります。
がん発見と同時に思い切って免疫療法に踏み切ったことが幸いしたのでしょう。
四十八歳でがんが見つかった時には、残りの人生をあきらめかけていましたが、今や七十歳を目前にして、その頃のことを考えるとまるで夢のようです。