免疫力のピークは15歳
こんにちは。
横浜サトウクリニック
院長の佐藤忍です。
これまで、免疫の仕組みや役割についてお話してきました。
では、なぜ、免疫のバランスが崩れてしまうのでしょうか?
それにはいくつかの原因があります。
1つは加齢によるものです。
免疫力のピークは15~20歳といわれており、50歳をすぎてからは免疫細胞の活性が半減してしまう程低下していきます。
高齢者ほどこの傾向は強く、アクセルの力が弱くなるため、ブレーキの力が同じだったとしても、ブレーキの力のほうが強くなっていくため、バランスが崩れていってしまうというわけです。
ほかにも、過剰なストレスや偏った食生活、不規則な生活習慣なども、免疫のバランスを崩す原因になります。
特に、過剰なストレスは免疫にとっては天敵といっても過言ではないでしょう。
というのは、過剰なストレスがかかると、自律神経の中の交感神経が興奮し、ガン細胞に対抗する免疫細胞に抑制がかけられることになるからです。
これによってアクセルとブレーキのバランスが崩れ、ガン細胞をやっつけられなくなり ます。
通常であれば、過剰なストレスがなくなると、交感神経の興奮がおさまり、安らぎの神経である副交感神経優位の状態になって、免疫のバランスも元に戻るのですが、ずっとスト レス状態が続いてしまうと、 アンバランス状態が続き、ガンや病気になりやすくなるというわけです。
つまり、免疫力を高めるということは、バランスの崩れた状態を元に戻してあげること なのです。
次回から、その方法についてご紹介します。