慢性炎症を防いで病気の予防①
炎症を起こしてしまう原因として感染症であったり、喫煙、アルコール、炭水化物の過剰摂取や高脂肪食(特に飽和脂肪酸を多く含む動物性脂肪)等の高カロリー食、紫外線や放射線の被爆などがあります。
では、これらの慢性炎症やがんを防ぐにはどうしたら良いのでしょうか?
以前から、肝炎ウイルス感染による慢性肝炎やピロリ菌による慢性胃炎などは感染症を治療することで炎症を抑えられ発がん率が低下することが解っています。
大腸がんにおけるアスピリン内服のように多くの臨床研究から慢性炎症を制御することで発がんの抑制が可能であると考えられています。
高血糖が続くことで血管内皮細胞が損傷を受けて炎症が発生してしまいます。
糖尿病の際の血糖コントロールは当然のことですが、健康時から急激な血糖の上昇と持続を防ぐために食事の質と量さらには摂り方に気をつける必要があります。
食事の始めに野菜類を摂るようにすることで血糖の上昇が緩やかになりますし食物繊維が腸内細菌の餌になって発酵することで酢酸や酪酸などの短鎖脂肪酸が生成されます
短鎖脂肪酸は腸粘膜細胞のエネルギーとして利用されるだけでなく炎症を抑制する制御性Tリンパ球を誘導したりインスリン感受性を亢進させて糖代謝を改善します。
腸内細菌が免疫細胞とコミニュケーションをとっていて善玉菌と悪玉菌のバランスによって免疫のバランスも影響を受けていることが解ってきています。
血糖を上げてしまう炭水化物は食事の最後に少量摂るくらいでちょうど良いのです。